歳を重ねた大人の性行為(セックス)と聞いて、どんな想像をしますか?
40代以降の性行為は若い頃とは役割も考え方も変わってきます。
この記事では、
大人の性行為に重要な
- 「ゆったり時間をかけること」
- 「ぬくもりを感じること」
について考えていきたいと思います。
1 大人の性行為 考えてますか?
もう子供も産むつもりもないしけど、セックスって必要ですか?
「セックス=生殖」と考え方もあります。
しかし、セックス(性行為)にはそれ以外のにも重要な側面があります。
1-1 性行為の3つの役割
性行為(セックス)の役割として、大きく3つの側面があります。
- 子供をつくる為【生殖的側面】
- 快楽を追求する為【快楽的側面】
- 親密さを深める為【相互理解的側面】
一般的に【生殖的側面】は40代以降、重要性は低くなってきます。
では、40代以降の性行為の役割とはどんなものでしょうか?
日本家族計画協会家族計画研究センターの調査*1では、セックスの目的として、40代〜60代の
- 約56%が「愛情を表現するため」
- 約40%が「ふれあいのため」
と答えています。
40代〜60代の多くがセックスにおいて、親密さを深める為【相互理解的側面】を大切にしていることがわかります。
歳を重ねた大人の性行為とは、「親密さを深める愛情表現のふれあい」ということです。
1-2 親密さを深める愛情表現のふれあい
では、「親密さを深める愛情表現のふれあい」とは具体的にどのようなことでしょうか?
- 親密さを深めるのに重要なのが「ゆっくり愉しむこと」
- 愛情表現のふれあいに重要なのが「ぬくもりを感じること」
なのです。
2 ゆったり愉しんでますか?
親密さを深めるのに重要な「ゆったり愉しむこと」ですが、親密さとはなんでしょう?
親密さとは「自分も相手も尊重しあう関係性」です。
親密さを深めるには、自分も相手も大切にし愉しめるように考え配慮する必要があります。
「ゆったり愉しむこと」で、自分も相手も大切にし愉しめるように考える余裕が生まれるのです。
2-1 体に負荷をかけない
40代〜60代の1回のセックスにかかる時間の平均は約28分となっています。
年齢と共に減少傾向になっているのがわかります。*1
歳を重ねると、体力は落ち持久力がなくなります。
若い頃と同じ性行為をしていたら当然すぐに疲れてしまいます。
だからこそ、ゆったり時間をかけて愉しむことが大切なのです。
自分と相手の心身の様子をよく考える余裕を持つことで、体力の低下を補完するのです。
2-2 よく考えて愉しむ
ゆったり時間をかけることで、自分や相手を考え尊重する余裕も生まれてきます。
残念なことに、40代以降の性行為においても「性感染症」や「希望しない妊娠」など自分や相手への尊重が足りないことでおこる問題が多いのが現状です。
欲求に任せた性行為ではなく、自分や相手のことを尊重した性行為をゆったり愉しみましょう。
3 ぬくもりを感じてますか?
「愛情表現のふれあい」として重要なのが「ぬくもりを感じること」です。
ぬくもりを感じることは互いに幸せを感じ安心を感じることができます。
幸せを感じ安心させることは、愛情表現の大切な要素です。
3-1 幸せを感じる「オキシトシン」
相手のぬくもりを感じるように肌を重ねることで、オキシトシンの効果でお互いに幸せを感じることができます。
肌を重ねるスキンシップを行うと脳からオキシトシンというホルモンが分泌されます。
オキシトシンは愛情ホルモンとも呼ばれ、不安やストレスを抑制したり幸福感を高める効果があります。
3-2 安心を感じる「1/fゆらぎ」
しっかり相手の心拍を感じ取れるように密着し心拍を感じることで、安心を感じリラックスすることができます。
人間の心拍は「1/fゆらぎ」を持っています。
「1/fゆらぎ」とは、蝋燭の揺れや雨の音・木目などの予想できない変化や動きのことで、安心を感じさせリラックス効果があると言われています。
4 ゆったり愉しみぬくもりを感じましょう
自分や相手を考え尊重することも、オキシトシンの分泌や1/fゆらぎの心拍を感じることも、せかせか急いだ性行為では難しいです。
ゆったり時間をかけ相手をぬくもりを感じる性行為を互いに愉しむことを心がけましょう。